小児医療センターの付き添い家族に対する看護の定量化 : 看護必要度F項目(F:Family)の開発

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タイトル別名
  • Quantification of Nursing Care for Accompanying Family Members in a Children's Medical Center : Development of a Nursing Need Degree F (Family) Item
  • ショウニ イリョウ センター ノ ツキソイ カゾク ニ タイスル カンゴ ノ テイリョウカ カンゴ ヒツヨウド Fコウモク F Family ノ カイハツ

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抄録

【目的】付き添い家族(以下、家族)に直接行う看護を定量化するための新たな尺度として、看護必要度F項目(F:Family)を開発する。【方法】F項目を次の手順で開発した。1)家族ケアの評価項目として、がん患者の家族に対する看護ケアの実践評価指標(26項目)を選定した。2)当センターの現状に沿って評価項目を修正し、20項目とした。3)看護師54人を対象に質問紙調査を実施し、当センターの看護実践を反映した項目であることを確認した。4)項目数を削減するために主成分分析を行った。固有値1以上で4主成分を抽出し(累積寄与率72.2%)、「心理的支援」「退院後を見据えた支援」「意思決定支援」「環境調整支援」と命名した。家族に関する看護記録とF項目を照合し、F項目の項目内容が妥当であるかを検証した。【結果】2021年10月1日~2022年9月30日までに当センターを退院した患者1,407人において「家族」、「父」、「母」のいずれかの単語を含む家族に関する看護記録は2,146件あり、F項目と照合した結果、すべてを上記の4項目に分類できた。【結論】家族看護を定量化するために看護必要度F項目を開発し、日々家族に行っている看護を反映した内容であることを検証した。

収録刊行物

  • 大阪大学看護学雑誌

    大阪大学看護学雑誌 30 (1), 29-37, 2024-03-31

    大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581168898794880
  • NII書誌ID
    AN1048165X
  • DOI
    10.18910/94627
  • ISSN
    21898820
  • HANDLE
    11094/94627
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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