音声認識システムと医師事務作業補助者へのタスクシフトによる医師の労働時間削減の取り組み

DOI
  • 坂田 憲亮
    済生会熊本病院包括診療部(形成外科) 久留米大学医学部形成外科・顎顔面外科学講座
  • 清川 兼輔
    久留米大学医学部形成外科・顎顔面外科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Speech Recognition System and Task Shifting to Medical Administrative Assistants to Reduce Doctors' Working Hours: Plastic Surgery Applications and Labor Productivity Improvement
  • ―形成外科での応用例と労働生産性の向上―

抄録

<p> 序文:2024年4月1日から適用される医師の働き方改革では,限られた時間のなかで労働生産性を高めることが必要である。今回,カルテ記載時間を削減するために,音声認識システムによるデジタルトランスフォーメーション(DX)と医師事務作業補助者へのタスクシフトを行った。<br> 方法:音声認識システムを搭載したスマートフォンを,おもに病棟回診時の診察内容と手術内容のカルテ記載および紹介状や返書作成に使用し,医師事務作業補助者が修正,医師が承認する方法を用いて,従来の手入力による方法と比較してどの程度のカルテ記載時間が削減できるのかを調査した。<br> 結果:初診患者で1人あたり平均約5分,再診患者で平均約1分のカルテ記載時間の削減が可能であった。<br> 結論:DXと医師事務作業補助者へのタスクシフトを用いることで有意にカルテ記載時間が削減され,労働生産性を向上させることが可能となった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581179980697856
  • DOI
    10.57414/jjpnprs.44.3_104
  • ISSN
    2758271X
    03894703
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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