再建乳房の輝度差の検討
書誌事項
- タイトル別名
-
- Luminance Difference of Reconstructed Breast - Comparison of Deep Inferior Epigastric Artery Perforator Flap and Latissimus Dorsi Flap -
- ―深下腹壁動脈穿通枝皮弁と広背筋皮弁の比較―
抄録
<p> 目的:自家組織乳房再建での術後の整容性については,形や瘢痕のほかに色調も重要である。今回われわれは乳房皮膚と皮島皮膚のカラーマッチに焦点を当て,輝度測定で深下腹壁動脈穿通枝皮弁(DIEP)と広背筋皮弁(LD)を比較し,カラーマッチの数値化を試みた。<br> 方法:2017年から2020年の片側乳房全切除の一期再建のDIEP34例,LD15例を対象とした。術後1年以上の写真で,健側皮膚のAB領域と対称に位置する再建皮膚の輝度を測定した。<br> 結果:DIEPでは健側と再建側で有意差を認めず,LDでは健側176.8(SD 9.5)と再建側168.9(SD 8.8)に有意差(p<0.001)を認め,全例で再建側の輝度が健側よりも低かった。また,健側と再建側皮膚の輝度差の絶対値を比較すると,DIEPの輝度差は3.9(SD 3.0)と,LDの7.9(SD 5.4)より有意に少なかった(p=0.002)。<br> 結語:LDはDIEPよりも輝度差が大きく,再建側の輝度が低かった。臨床的な印象と合致しており,輝度差の比較はカラーマッチの比較になりうることが示唆された。</p>
収録刊行物
-
- 日本形成外科学会会誌
-
日本形成外科学会会誌 44 (3), 99-103, 2024-03-20
一般社団法人 日本形成外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390581179980700288
-
- ISSN
- 2758271X
- 03894703
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可