職業威信スコアに見る医療・福祉関連専門職の序列構造の推移およびその要因——ジェンダーの視点から——

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タイトル別名
  • Trends and Factors in the Hierarchical Structure of Health and Social Work-Related Professions in Terms of Occupational Prestige Scores: A Gender Perspective

抄録

<p>本稿では、医療・福祉関連専門職の職業威信スコアの変遷、評定対象者と評定対象職従事者の性別を考慮した職業威信スコアの違い、さらには評定基準と職業威信スコアの関連を分析することで、医療・福祉関連専門職の象徴的評価がジェンダー化されている可能性について検討する。1975年と1995年の社会階層と社会移動全国調査、2016年職業に関する意識調査の分析の結果、①職業名が脱ジェンダー化してもその職業の職業威信スコアは必ずしも上昇せず、②医師などの職業威信スコアに性差がみられない職種と、看護師のように職業威信スコアに性差がみられる職種があること、③評定対象者の性別や評定基準が職業威信スコアの規定要因となるのに加え、その効果は評定対象職従事者の性別によって違いがみられることが分かった。これらの結果から、女性占有専門職(とりわけ看護師)における内集団びいきやdevaluationによって、性別職域分離構造が維持、再生産されることが予想される。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581179980725504
  • DOI
    10.18918/jshms.33.2_81
  • ISSN
    21898642
    13430203
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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