創造産業をめぐるジェントリフィケーションへの対応のあり方についての考察 : 英国の取組みを中心に

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  • Consideration on the way to deal with gentrification over creative industries with focus on efforts in the UK

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抄録

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[要旨] 本稿では、創造産業への影響をめぐってジェントリフィケーションに対してどのように対応すべきかという問題について、政策側の考え方や現実の取組みのあり方を、英国を中心に追究した。政策サイドとしては、創造産業を活用する形で都市再生政策を進める一方で、創造産業をサポートする政策をとることで、ジェントリフィケーションに対して抱えるジレンマに対処し都市再生と創造産業の発展の両立を図ろうとしている。英国では環境整備とスペースの提供支援を中心とする場所に立脚した対応方法が取組まれているが、そこでは社会的企業が重要な役割を果たしており、アセットベースと言われる、確保した土地や建物等の不動産をベースにして、その開発・管理運営を通じてアーティストや創造産業事業者に事業/作業空間等を提供する方法が効果を発揮している。不動産を所有することによって都市再生の力を活用し、不動産価値の上昇を利益として取り込みジェントリフィケーションを回避し、事業の再投資につなげるのである。

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