抄録
本稿では,近年聞かれるようになったという「(バナナ)が売っている」という新しく発生しつつあると思われる文法形式について,稿者が観ていたテレビ番組の中で話されている場面で,同時に示された字幕にはっきりと文字化されているのを見て,その浸透ぶりが改めて窺えたことから,その成り立ちの原因を考察することにした。これは非文法的な形式とされながらもその成立要因ゆえに,徐々に文法化されつつあるとみてよいだろう。そこで,そこに文法上の合理性があると考え,考察した結果,「~て」の従属句としての構造的特性と,「いる」の意味機能的な特性との整合的な組み合わせによってこの表現形式が成立しつつあるという考えを述べる。
収録刊行物
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- 甲南大学全学共通教育センター紀要
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甲南大学全学共通教育センター紀要 2 25-40, 2024-03-13
甲南大学全学共通教育センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581224765667200
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- ISSN
- 27584917
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可