[研究ノート、研究報告、実践報告、事例報告] ChatGPT's Current Capacity for Judgment of Japanese Grammar -Focusing Around Wa, Ga and Subordinate Phrase-

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  • ChatGPT's Current Capacity for Judgment of Japanese Grammar -Focusing Around Wa, Ga and Subordinate Phrase-

抄録

本研究ノートでは,日本語文において,特にA類とB類の従属句の構造がその句内での使用に制限をかける成分,特に「は」と「が」及び「だろう」を取り上げ,それらによって表した非文法的な複文の文法性をChatGPTがどのように判定するかを,質問に答えさせるという方法で観察した。文法のもっとも難解な側面と予想される表現に係る文法判断をみることによって,ChatGPTの作成する複文の特徴を探るきっかけとし,今後の複文作成能力の進展における判断基準になればと考える。検査の結果,ChatGPTの複文の文法性の判定能力には明らかな誤謬が見られ,従って,そうした文法の側面に係る複文を使った文の構築にはなお課題が残ることと,現状では作成する文構造の水準にはなお一定の限界があることを示した。

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