M市におけるアドバンス・ケア・プランニングの普及活動5年後のWeb式質問調査によるケアマネジャーの認知度と実践状況

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書誌事項

タイトル別名
  • Care Managers' Awareness and Practice of Advance Care Planning by Web-based Questionnaire Survey after 5 Years of Dissemination Activities in City M

抄録

M市のアドバンス・ケア・プランニング(以下ACPと称す)の地域普及活動としてACP促進ツール「私の人生ノート」を作成し5年が経過した。ACPとは、厚生労働省が今後の治療・療養について患者・家族と医療従事者があらかじめ話し合う自発的なプロセスと定義し、より馴染みやすい言葉となるよう「人生会議」という愛称で普及活動を推進している。介護保険利用者には様々な職種が連携し支援を提供するが、介護支援専門員(以下ケアマネと称す)は、その中心的存在であり、良きACP支援者になれる可能性が高いとされている。本研究では、「私の人生ノート」発行から5年後のケアマネにおけるACPの認知度と実践状況を明らかにし、ACPの普及に向けた課題を見出すことを目的とした。無記名式オンライン質問調査にて、記述統計と質的帰納的分析を行った。結果、162名から回答を得た(回収率35%)。ACP(人生会議)の認知度は58.6%、私の人生ノートの認知度は75.3%と高かった。ケアマネによるACPの実践力を高めるための課題として【ACP普及に向けたケアマネの知識・技術向上】【利用者・家族との信頼関係の構築】【利用者・家族の思いを尊重したACP取り組みのための職場環境整備と多職種連携】【利用者・家族への早期からのACP開始のための支援】【ケアマネからの利用者家族へ向けた積極的なACP取り組みに対する体制づくり】の5つのカテゴリが生成された。ACP周知活動の検討、ケアマネがACPに取り組みやすくなるための資料や実践マニュアルの作成やそれを利用しやすい環境づくりが必要である。

収録刊行物

  • 群馬保健学研究

    群馬保健学研究 44 (0), 1-10, 2024

    国立大学法人 群馬大学大学院保健学研究科

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581224765718912
  • DOI
    10.34461/ghk.44.0_1
  • ISSN
    13434179
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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