書誌事項
- タイトル別名
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- ムカンシ ゲンゴワシャ ノ エイゴ カンシ ノ シュウトク : テイカンシ ト シジシ ノ クベツ ニ ショウテン オ アテテ
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説明
英語の冠詞は、母語(L1)に冠詞の無い第二言語(L2)学習者にとって、特に習得が困難な文法項目である。本稿では、これまでに研究例が少ない定冠詞と指示詞の区別の習得に焦点を置き、主要先行研究であるIonin, Baek, Kim, Ko, andWexler(2012)とZhang(2021)の研究成果を概観し、残された研究課題について議論する。先行研究の結果からは、学習者のL1に冠詞は無いが、L2(=英語)の冠詞や指示詞と意味・機能を一部共有する指示詞がある場合、L1の指示詞の素性と使用条件をL2の冠詞と指示詞の両方に転移することによるL2の定冠詞と指示詞の混同が見られること、さらに、L1指示詞の使用条件の違いによって無冠詞言語の母語話者間(L1韓国語vs.L1中国語)で習得過程に差が生まれる可能性が示唆される。そして、この分析の妥当性の検証に必要と思われる追試研究について論じる。
収録刊行物
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- 名古屋大学言語教育論集
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名古屋大学言語教育論集 1 49-74, 2024-03-31
名古屋大学言語教育センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581301850869376
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- HANDLE
- 2237/0002010247
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- NDL書誌ID
- 033512923
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- ISSN
- 27593614
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可