脳卒中後片麻痺を呈した小児例に多角的なアプローチに加え,家族参加型のTransfer packageの実施が奏功した事例

DOI
  • 齋藤 結花
    札幌渓仁会リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 堀 翔平
    札幌渓仁会リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 竹林 崇
    大阪公立大学大学院リハビリテーション学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Occupational therapy focusing on decision-making and motivation management of a child with post-stroke hemiplegia who successfully implemented a transfer package with family participation in addition to a multifaceted approach: A case study
  • ―意思決定とモチベーション管理に焦点を当てた実践―

抄録

<p>【はじめに】左片麻痺を呈した小児の脳卒中者に対して,Constraint-induced movement therapy(以下,CI療法)に加えて家族参加型Transfer package(以下,TP)と自主練習を併用した介入を実施したので結果を報告する.【介入】家族が同席したうえで,装具・電気刺激装置を併用したCI療法を1日1時間,ロボットを用いた自主練習を30分/日を11週実施した.【結果】上肢機能評価において改善を示し,復学に対して前向きな発言が聞かれるといった心理的変化を認めた.【考察】精神的に不安定であった小児例に対して,家族参加型TPや自主練習はモチベーションの維持やモニタリングの改善につながり,麻痺手のみならず,心理面への変化を及ぼす可能性が考えられた.</p>

収録刊行物

  • 作業療法

    作業療法 43 (2), 280-287, 2024-04-15

    一般社団法人 日本作業療法士協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581301851446912
  • DOI
    10.32178/jotr.43.2_280
  • ISSN
    24344419
    02894920
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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