中学生の「学び方」に対する意識に関する一考察

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  • A Consideration on Junior high school student’s consciousness for “How to learn”

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抄録

本研究は,「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実へ向けてより効果的な指導に寄与するため,多様な学び方を経験し自分に必要な学び方を選択する学習に取り組んだ85 名の生徒を対象に,学習への興味等と,学び方に関する質問紙調査を実施した。その結果,①友達と一緒に考えながら取り組む楽しさについて9割を超える生徒が肯定的に捉えていること,また,答えは自分で考えて探していくものだと思うことについて8割以上の生徒が肯定的に捉えていることが示唆された。多様な学び方を経験し自分に必要な学び方を選択する学習の中に,他者と協働しながら学びを進めることの楽しさやよさを実感する要素や,学びを自分自身の力で獲得するといった学習観をもつことができる要素が含まれていることが示唆された。②学び方について,9割以上の生徒が友だちと勉強を教えあうことを,また,7割以上の生徒が自分に合った勉強のやり方を工夫したり,考えても分からないことは先生に聞いたりすることを選択しながら学習を進めていることが示唆された。③授業の内容が理解できていると感じている生徒は,考えても分からないことは先生に聞いたり,問題を解いた後ほかの解き方がないかを考えたり,授業で習ったことを自分でもっと詳しく調べたりしながら学習を進めている可能性が示唆された。

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