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- 高尾 浩幸
- 文教大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The Psychological Meaning of the Myth of Yamato Takeru Part 2
抄録
本研究では、ヤマトタケル神話を神話学的、象徴的、心理学的に論究する。本論第2部においては、タケルが未開の地、東国に遠征する物語を詳しく考察した。 タケルのストーリーから象徴的、心理学的に、次の点が明らかとなった。(1)タケルは、父である景行天皇の衰弱した生命力を回復・再生させるために東征に出かけた。(2)護りの品は、本能衝動に備わる自己制御の発現を促してタケルを助けた。(3)全一的かつ全体形成的な愛の体験は、この世を聖化する。(4)英雄は、「自然な知恵」「無意識の知識」を手に入れる。(5)英雄は「時間の流れ」を表現することで、生命の源泉、不死性、リビドーの変容を認識する。
収録刊行物
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- 人間科学研究
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人間科学研究 45 27-65, 2024-03-01
文教大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581389983127936
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- ISSN
- 03882152
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可