書誌事項
- タイトル別名
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- Differences in drawing characteristics between young people with and without depression from a suicide prevention perspective: Using the Landscape Montage Technique, the Zung Self-Rating Depression Scale, and the Sentence Completion Test :
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説明
自死予防のために、若年うつ病者のLMTの特徴を、SDSで希死念慮の頻度を問う第19項目(SDS_Q19)およびSCTの刺激語「自殺」への記述内容を用いて調べることが本研究の目的であった。対象者は、うつ病群として精神科外来通院中の20代うつ病者30名と、健常群として同年代の大学生48名であった。結果として、SDS_Q19において、うつ病群で希死念慮頻度が最高点「ほとんどいつも」と回答した者が9名(30%)いた。また、健常群で最高点は0名(0%)であったものの、3点と2点が14名(29%)いた。両群を比較したところ、SDS_Q19得点やSCT「自殺」への記述内容とLMTの構成型・色の程度の関連性は認められなかった。しかし、うつ病群は健常群に比して、LMTの構成が不充分で平面的であり、色は余白が目立ち、アイテムを部分的に彩色するという傾向を認めた。また、希死念慮頻度が高いうつ病群はLMTで「空」の彩色に特徴がある可能性がデータ上みてとれたが、本研究にはサンプル数の限界があるため、追研究の必要性が指摘された。
収録刊行物
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- 人間科学研究
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人間科学研究 45 99-110, 2024-03-01
文教大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581389983129088
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- ISSN
- 03882152
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可