非がん性上腹部内臓痛に対し神経破壊薬を用いたコーンビームCT補助下透視下内臓神経ブロックを施行した2症例

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タイトル別名
  • Two cases of cone-beam CT-assisted fluoroscopy-guided splanchnic nerve neurolysis for managing non-cancer pain

抄録

<p>非がん性上腹部内臓痛に対し,神経破壊薬を用いたコーンビームCT補助下透視下内臓神経ブロックを施行した2症例を経験した.症例1,46歳男性.アルコール性膵炎に起因する心窩部・側腹部痛(NRS 7/10)を自覚.経口鎮痛薬での疼痛制御が困難な上,鎮痛薬に起因する日中の眠気が強く就業困難であったため,神経破壊薬を使用した内臓神経ブロックを施行した.施行直後より疼痛は消失し,経口鎮痛薬を減量し,復職を果たした.ブロック施行後4年2カ月経過した現在も疼痛の増悪を認めていない.症例2,57歳男性.反復性胆管炎に起因する間欠痛(NRS 7~8/10)を自覚.疼痛により就業困難(バスの運転業務)であり,傾眠作用を持つ鎮痛薬を使用せず鎮痛する必要があった.症例1と同様に神経破壊薬を用いて内臓神経ブロックを施行した直後より疼痛は消失し,胆管炎再燃時もアセトアミノフェン頓用内服での鎮痛が可能となった.ブロック施行後3年経過した現在も疼痛の増悪を認めていない.神経破壊薬を用いた内臓神経ブロックは,慎重な適応の判断を必要とするが,非がん性上腹部痛患者に対しても治療法の選択肢になる可能性がある.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581401102966528
  • DOI
    10.11321/jjspc.23-0066
  • ISSN
    18841791
    13404903
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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