模型実験による地下ダム帯水層内の溶質輸送現象の検討

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タイトル別名
  • Investigation of Solute Transport Phenomena in Subsurface Dam Reservoir by Model Experiments

抄録

<p>地下ダム帯水層における溶質輸送現象は, 止水壁や帯水層の透水性, 塩水浸入の影響を受ける.本研究では, 帯水層深部の透水性を変化させた4種類の地下ダム模擬地盤にて溶質輸送実験を実施し, 画像解析により溶質輸送挙動を定量化した.貯留型, 塩水阻止型の両者に対して溶質の軌道を定量化し, 溶質の重心位置をもとに透水性の異なる層の境界をまたぐ溶質の軌道の屈折を評価した結果, 透水係数の比と軌道の屈折は対応関係にあることを示した.溶質の拡がりを濃度分散として算定したところ, 塩水くさびの有無に依らず, 地下水面に近い溶質の濃度分散は輸送距離とともに増加する一方で, 帯水層深部の溶質は止水壁の影響を受けて水平方向への拡がりが制限されることが明らかになった.また, 短い輸送距離に対しては溶質の分散を表す指標としてエントロピーが利用可能であることを示した.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581401103031552
  • DOI
    10.11408/jsidre.92.i_87
  • ISSN
    18847242
    18822789
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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