てんかん学を神経心理学で堪能する―昭和的,紙と鉛筆的,現場的―
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- 兼本 浩祐
- 中部PNESリサーチ・センター
書誌事項
- タイトル別名
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- How to relish epileptology by way of neuropsychology; With Showa-reminiscent, pencil-and-paper, and on-site style
抄録
<p>てんかんの発作後・発作時の症状について,現場で神経心理学的データを取り,それを堪能した自身の研究を展望した.神経心理学における京都学派の自らの立ち位置を展望し,昭和的,紙と鉛筆的,現場的な方法論で収集したデータをもとに,失語の分単位での回復過程,側頭葉てんかんの発作後の言語症状からみた階層論的語新作論,前兆体験の観察に基づく瞬間的認知と認知の発生過程の順序の相似理論の3つに分けて自身の業績を展望した.現在の脳科学は,基本的には局在論によって論じられるが,精神医学的,階層論的全体論が,神経心理学を古くてしかし新しい新たな仕方で堪能する可能性をもたらしてくれるのではないかという展望を行った.</p>
収録刊行物
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- 神経心理学
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神経心理学 40 (1), 20-30, 2024-03-25
日本神経心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581401103178624
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- ISSN
- 21899401
- 09111085
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可