相関のあるK分布クラッタ環境下におけるCFARのスレッショルド係数設定方式

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Threshold Design Method of CFAR in a K-distributed Clutter Environment

抄録

高分解能レーダによる海上の小目標探知性能のため,海面クラッタの分布を比較的良く表現できるとされるK分布モデルに基づくCFAR (Constant False Alarm Rate)方式が提案されている.しかし,K分布クラッタが空間的な相関をもつ場合について,分布の形状を定めるクラッタパラメータとスレッショルド係数との関係は定式化されておらず,スレッショルド係数算出にはモンテカルロシミュレーションを繰り返す必要があり,演算量が膨大になる問題があった.本論文では,注目セル振幅値とリファレンスセル振幅平均値の同時確率密度関数のモデル式を定式化し,この同時確率密度関数を用いてスレッショルド係数を設定する方式を提案する.ただし,クラッタパラメータとスレッショルド係数の関係を完全に解析的に解くことは困難なため,モンテカルロシミュレーションを併用する.本論文では,提案方式の構成を説明し,計算機シミュレーションを通して,演算量を1/1000のオーダに低減しつつ,十分な精度でスレッショルド係数を算出できることを示す.提案方式により,高分解能レーダのシステム設計の効率を大幅に向上できることが期待される.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581412163985024
  • DOI
    10.14923/transcomj.2023jbp3019
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ