しつがい腱反射を高い確率で体験できる実験の開発

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タイトル別名
  • A method to induce the patellar reflex at a high rate

抄録

<p>脊髄反射の1つであるしつがい腱反射を,専門家でなくても,なおかつ専門の道具を使用しなくても高い確率で体験することができる実験を開発しようとした.小学校教員課程の学生は,新聞紙を長辺の中央で2つに折り,これを4回行った後,短辺を中心として丸めて新聞紙棒を作成した.この新聞紙棒をしつがい骨の下部の凹部に当て,その上をこぶしで打撃することでしつがい腱反射を誘起した.その誘起率は,新聞紙棒の直径が17 mmまたは18 mmのときに,打腱器を使用した場合よりも高かった.これは新聞紙棒を細く巻くことで適度な硬さが得られ,かつ打撃部位を正確にとらえることができるためであると考えられた.小学校教員課程の学生が理学作業療法を専攻する学生の場合と同様の誘起率を示すことができたことから,本研究によって人体に関する専門家でなくてもしつがい腱反射を高い確率で体験することを可能とした教材開発ができたと考えられる.</p>

収録刊行物

  • 生物教育

    生物教育 65 (1), 18-23, 2023

    一般社団法人 日本生物教育学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581412164063360
  • DOI
    10.24718/jjbe.65.1_18
  • ISSN
    24341916
    0287119X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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