膝窩動脈捕捉症候群による仮性膝窩動脈瘤の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- Surgical Treatment of Popliteal False Aneurysm Consequent to Popliteal Artery Entrapment Syndrome
抄録
<p>膝窩動脈捕捉症候群による膝窩動脈瘤は6%程度と少なく,比較的まれな疾患であり,診断および治療を適切に行う必要がある.今回われわれは,膝窩動脈捕捉症候群に伴う膝窩動脈仮性瘤の手術症例を経験した.症例は48歳女性.右下腿倦怠感,浮腫を主訴に来院した.造影CT検査で,膝窩動脈捕捉症候群Delaney分類II型を原因とする径31 mmの囊状動脈瘤を認めた.手術は腹臥位後方到達法で,右膝窩部にL字切開を置き,膝窩動脈を露出した.膝窩動脈は,腓腹筋内側頭の前方を通過し,腓腹筋内側頭と大腿骨で圧排されており,同部位で囊状瘤を形成していた.腓腹筋内側頭切除,膝窩動脈瘤切除を行い,自家静脈による膝窩動脈置換術を行った.同側の大伏在静脈は静脈灌流を維持するために採取せず,対側の大伏在静脈をグラフトとして使用した.動脈硬化素因のない,非典型的な膝窩動脈瘤の原因として膝窩動脈捕捉症候群を考慮する必要があると考えられた.</p>
収録刊行物
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- 日本血管外科学会雑誌
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日本血管外科学会雑誌 33 (2), 111-114, 2024-04-26
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581412164083072
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- ISSN
- 1881767X
- 09186778
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可