浸炭油焼入れシミュレーションにおける熱伝達率分布の影響評価とその改善

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書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of the Influence of Heat Transfer Coefficient Distribution in Carburizing Oil Quenching Simulation and its Improvement

抄録

<p>モデルベース開発(MBD)をはじめとするデジタルプロダクト開発プロセスが日々推進されている。熱処理工程でも同様にデジタルツールも必要となってきている。MBDでは熱処理条件を熱処理シミュレーションによって決定するため,実験に代替できるレベルの品質をもったシミュレーションが必要となる。この際,シミュレーションの品質保証が重要となるため,熱処理シミュレーションの品質保証と改善を行った。検証の結果,まず部品表面の冷却条件が重要であることがわかり,冷却には冷却曲線形状・その分布と焼入れる材料の成分が重要であることが確認された。これらを織り込み,蒸気膜崩壊現象のモデル化と熱伝達率曲線のモデル化を行った。以上の改善により,材料の硬さと変形の予測精度が向上できた。このモデルを用いることで,繰り返し処理時の処理品質の変動を予測することに成功した。MBDで用いる解析モデルを構築するために,重要なパラメータとそうでないパラメータを分離し,重要なパラメータの検証モデルを構築することで品質を容易に確認できる手法の開発が出来ることが分かった。</p>

収録刊行物

  • 熱処理

    熱処理 64 (2), 45-52, 2024

    一般社団法人 日本熱処理技術協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581456538794240
  • DOI
    10.14940/netsushori.64.45
  • ISSN
    21884064
    02880490
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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