ALSにおける異常タンパク質の伝播

DOI
  • 坪口 晋太朗
    新潟大学脳研究所脳神経内科学分野
  • 小野 寺理
    新潟大学脳研究所脳神経内科学分野 同研究所分子神経疾患資源解析学分野
  • 上野 将紀
    新潟大学脳研究所システム脳病態学分野

書誌事項

タイトル別名
  • TDP-43による運動神経回路内の病態の進行

抄録

<p>筋萎縮性側索硬化症(ALS)は,運動ニューロンが変性し,筋が動かなくなる難病である.病態の進行において,神経細胞に蓄積するTDP-43が神経回路内を伝播する可能性が提唱されている.著者らは,TDP-43の伝播を検証可能なマウスモデルを確立し解析を行った.結果,TDP-43はオリゴデンドロサイト以外,神経回路内を伝播しなかったが,TDP-43が蓄積した運動ニューロンから,脊髄や筋へと,病巣の遠位への病態進行が見出された.この結果は,従来の伝播仮説と異なる病態進行機序を提起している.</p>

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 60 (5), 393-397, 2024

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581468909399296
  • DOI
    10.14894/faruawpsj.60.5_393
  • ISSN
    21897026
    00148601
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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