コーパスにおける格助詞の使用実態
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- 丸山 直子
- 東京女子大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Usage of Case Particles in Corpus
- BCCWJ and CSJ
- BCCWJ・CSJ にみる分布
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説明
現代日本語の格助詞について,『現代日本語書き言葉均衡コーパス』(BCCWJ)及び『日本語話し言葉コーパス』(CSJ)における用いられ方を観察し,書き言葉と話し言葉の違い,及びそれぞれのレジスターごとの違いを明らかにした.BCCWJ はコアのみ(新聞,雑誌,書籍,白書,知恵袋,ブログ)を調査対象とし,CSJ は,同一話者による独話(学会講演)と対話(自由会話)4件ずつを対象として調査を行った. BCCWJ もCSJ も,全語数の約30%が助詞であり,助詞の中では格助詞が最も多い.BCCWJにおいて,白書と知恵袋は対極にある.白書はデの代わりにニオイテを用いるなど,かたい書き言葉としての性質を持っている.新聞は多少白書に似た性質を持つ.知恵袋とブログは,ともに話し言葉的な性質を帯びているが,知恵袋の方がより独特である.CSJにおいては,学会講演と自由会話で性質が異なる.CSJの学会講演と,BCCWJのかたいタイプの書き言葉(白書・新聞)には類似点が見られる.
収録刊行物
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- 計量国語学
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計量国語学 30 (3), 127-145, 2015-12-20
計量国語学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581468909729792
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- ISSN
- 24330302
- 04534611
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可