耐火物の強度の体積依存性に関する検討

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タイトル別名
  • Study on the Volume Dependence of Strength of Refractories

抄録

ワイブルのモデルによると材料強度は評価体積によって変化する。不定形耐火物について強度の体積依存性を実験的に調査するため,小型 3 点曲げ試験と大型 4 点曲げ試験を実施した。小型 3 点曲げ試験により得られる曲げ強さとワイブル係数から,大型 4 点曲げ試験の材料強度を推定し,実試験で得られた大型 4 点曲げ試験の曲げ強さと対比したところ,乖離がやや大きかった。乖離の原因調査のために実施した曲げ試験片の応力解析により求めた負荷時に発生する最大応力値σxは, 3 点曲げの場合は曲げ強さよりも低く, 4 点曲げの場合は曲げ強さよりも高かった。曲げ強さの計算は初等梁理論の仮定による誤差を含むと考えて誤差を補正したところ,乖離はかなり小さくなった。強度の体積依存性を考慮した破壊モデルを用いて,タンディッシュの内張材に発生する乾燥収縮起因の亀裂の解析を行った。ワイブル係数が高い材料は内張材の亀裂が大きくなる傾向となった。

収録刊行物

  • 耐火物

    耐火物 76 (5), 192-197, 2024-05-01

    耐火物技術協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581468909829888
  • DOI
    10.60431/taikabutsu.76.5_192
  • ISSN
    27593835
    00398993
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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