作業療法面接場面からみた統合失調症患者のパーソナル・スペース

書誌事項

タイトル別名
  • The Personal Space of Patient with Schizophrenia from Sitting Position in Occupational Therapy Interview Setting.
  • サギョウ リョウホウ メンセツ バメン カラ ミタ トウゴウ シッチョウショウ カンジャ ノ パーソナル スペース

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説明

パーソナル・スペースは、他者から不快な刺激を感じないための個人が持つ空間領域である. 統合失調症患者のパーソナル・スペースは健常者より広いといわれている. 本研究の目的は、30代女性の作業療法士に対する、統合失調症の患者のパーソナル・スペースは、健常な被験者と比較して大きいことを立証することである. 方法は、作業療法の面接場面において被験者の着座位置を実測し、面接者からの距離と角度を被験者のパーソナル・スペースとして検証した. 被験者が着座した位置の距離は、統合失調症患者群は健常者群より有意に遠かった. また角度は、統合失調症患者群は健常者群より、有意に面接者に対して正面方向ではない角度であった. 統合失調症患者は、健常者より面接者との距離を大きく取り、視線をさけることが示唆された. そのため、なじみでない統合失調症患者と接する際には、距離と視線に配慮して接することが重要である.

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