高濃度界面活性剤含有試料中の香料の定量分析法開発I — 柔軟仕上げ剤 —

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タイトル別名
  • Development of a Quantitative Analysis Method for Fragrances in a Sample Containing High Concentrations of Surfactants (Part I) – Fabric Softeners –

抄録

<p>香料は,数百種類の成分(以下,香料成分)で構成され,柔軟仕上げ剤(以下,柔軟剤)等のファブリックケア製品に香りという製品機能を付与する.香りの品質管理において,設計通りの香料配合量(以下,賦香率)で製造されていることの確認や,製造トラブル時の早急な原因解明の際に,多成分で構成された香料を網羅的に抽出し分析する必要がある.一般に香料の抽出法として液─液抽出法がよく使用されるが,高濃度の界面活性剤が含まれる柔軟剤からの香料抽出に適用した場合,界面活性剤で形成されるエマルションによって抽出が困難であった.そこで本研究では,液─液抽出時にエマルションを形成する柔軟剤に対し,ケイソウ土カラムを用いた抽出法を検討した.カラムへの試料負荷方法や溶離液の種類を検討した結果,GC/MS測定と組み合わせることで,回収率と繰り返し再現性が共に良好な定量分析法を開発した.本方法により,柔軟剤の賦香率を精度よく定量することが可能になった.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 73 (4.5), 193-199, 2024-04-05

    公益社団法人 日本分析化学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581622424813952
  • DOI
    10.2116/bunsekikagaku.73.193
  • ISSN
    05251931
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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