書誌事項
- タイトル別名
-
- Inter-Firm Alliances Accompanied by Partial Equity Ownership: Theoretical Analyses
- ブブンテキ カブシキ ショユウ オ トモナウ キギョウカン テイケイ ノ リロン ブンセキ
この論文をさがす
抄録
水平的競争関係にある企業間の部分的結合は,それら企業の市場支配力を高め当該産業における競争を制限することにより社会的弊害をもたらす可能性がある.一方,部分的結合はまた,結合企業間の知識移転を促進したり,生産量をコストの高い企業からコストの低い企業に一部シフトしたりすることで,社会的に正の影響を及ぼす可能性もある.本論文では,これら影響のトレードオフ関係を明示的に取り入れた寡占競争モデルとして,部分的結合と知識移転の関係に焦点を当てるGhosh and Morita(2017)および生産量のシフトに焦点を当てたAra, Ghosh and Morita(2021)のモデルを議論し,部分的結合水準が内生的に決定されるプロセスを明らかにするとともに,その競争政策上の含意を議論する.また,水平的競争関係にある複数の企業が資本と知識・ノウハウを出し合ってジョイントベンチャーを設立運営することも,間接的な意味でそれら企業間の部分的結合と考えられることから,知識移転と知識流出の相互連関のなかでジョイントベンチャーへの出資比率が内生的に定まるAkiyama(2021)の理論モデルを議論し,その競争政策上の含意を議論する.
収録刊行物
-
- 経済研究
-
経済研究 73 (2), 97-116, 2022-04-21
岩波書店
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390581622426259456
-
- NII書誌ID
- AN00070761
-
- DOI
- 10.15057/74153
-
- HANDLE
- 10086/74153
-
- NDL書誌ID
- 032144725
-
- ISSN
- 00229733
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可