大腿骨転子部骨折術後の免荷についての検討

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抄録

<p>【背景・目的】大腿骨転子部骨折の術後は早期荷重が原則であるが,骨性支持が期待できない場合に術後免荷の検討をせざるを得ない症例が存在する.当院で免荷を行った症例についてその影響を検討すること.【方法】2022年1月~2022年12月に当科で骨接合術を施行した大腿骨近位部骨折のうち,髄内釘を使用し術後2週のレントゲンを施行し得た56例57関節(手術時平均年齢84歳)を対象とした.術前骨折型は,中野3D-CT分類を使用し,Sliding量はレントゲンでの簡易評価を行った.【結果】免荷症例は7例で,免荷期間は平均5.1(2-8)週であった.Sliding量(免荷群/荷重群)は術後1週で0.77/1.58(p=0.033),術後2週で1.27/2.65(p=0.016)といずれも免荷群で少ない傾向となった.一方で入院期間は22.2/34(p=0.034)と免荷群で長かった.【結論】免荷によりSliding量は減少するが,入院期間は長くなる可能性がある.</p>

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  • CRID
    1390581622426351616
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.36
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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