頚部神経根症に対するエコー下腕神経叢ブロックの治療成績

DOI

抄録

<p>【目的】頚部神経根症に対しエコー下腕神経叢ブロックを施行してきたのでその治療成績を報告する.【方法】対象はブロック後3ヶ月以上経過した57名(平均年齢58歳,男38名,女19名).罹患神経根を調査し,治療成績は直前,直後,1ヶ月後,3ヶ月後のNRSで評価し,3ヶ月後NRSが3以下良好群,4以上不良群に分けて検討した.【結果】罹患神経根はC5根が5例,C6根が20例,C7根が9例,単一根に同定できない例が23例であった.NRSはブロック前7.1が直後1.8と直後から有意に改善した.3ヶ月後良好群は43例(75%),手術移行例は7例(12%)であった.良好/不良群では直後NRS(1.4/3.1),1ヶ月後NRS(2.2/5.9),年齢(56/64)で有意差を認めた.ヘルニア例の方が頚椎症例よりも有意に良好群が多かった.【考察】エコー下腕神経叢ブロックは神経幹,血管,肋骨が判読でき安全かつ簡便で,早期除痛が期待できる有用な治療法のひとつと考えられた.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581622426361088
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.73
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ