腓骨骨切りを併用した脛骨近位端骨折の治療経験

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抄録

<p>脛骨近位端骨折において後外側骨片の整復および固定を必要とする骨折型に対して腓骨を骨切りして手術を行ったので報告した.症例は3例で,性別/年齢はそれぞれ女性70歳,女性76歳,男性38歳であった.AO分類に従うといずれもB3で後外側に骨片の転位を伴っていた.また1例においては骨幹部の骨折を併発していた.腓骨頭部を骨切りして脛骨後外側を展開し整復固定を行った.全例において骨癒合が得られたが,1例においては関節面の陥没が残存した.Hohlの評価基準によると解剖学的評価は,優,良可が1例ずつ,機能的評価は優1例,良2例であった.後外側に転位した骨片を整復固定する必要がある骨折型において,本法は抜釘を行う場合に煩雑であるという問題点は存在したが,脛骨後方外側骨片の整復および固定には有用な方法である.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581622426363904
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.95
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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