骨折リエゾンサービス導入後の当院における大腿骨近位部骨折術後の二次骨折についての検討

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抄録

<p>【はじめに】当院において骨折リエゾンサービス(FLS)導入後,大腿骨近位部骨折(PFF)術後に二次骨折を生じた症例について検討した.【対象と方法】当院でFLSを導入した2019年4月から2022年3月までのPFF手術症例595例のうち,二次骨折を生じた73例を対象とした.検討項目は受傷時期,骨折部位,Physical status,術前後ADL,骨粗鬆症治療率とした.【結果】術後2年以内の受傷が86%であり,椎体骨折と対側PFFが多かった.重症全身疾患合併症例が64%,術後歩行能力は63%の症例で低下した.骨粗鬆症治療率は術前26%からFLS導入後は85%まで改善したが,二次骨折時の継続率は63%と低下していた.【考察】PFF受傷後は,二次骨折予防や骨粗鬆症治療の重要性を患者や家族に啓蒙・指導すること,二次骨折のリスク因子として内科疾患にも注目し,多職種で連携しサポートしていくことが重要である.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581622426369664
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.202
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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