クリニカル・クラークシップ方式作業療法臨床実習における 正統的周辺参加の方法と臨床推論の模倣に関する一考察

  • 白石 めぐみ
    杏林大学保健学部作業療法学科
  • 野村 健太
    目白大学保健医療学部作業療法学科 目白大学大学院リハビリテーション学研究科
  • 會田 玉美
    目白大学保健医療学部作業療法学科 目白大学大学院リハビリテーション学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Legitimate Peripheral Participation and Coaching of Clinical Reasoning in Clinical Clerkship Fieldwork
  • クリニカル ・ クラークシップ ホウシキ サギョウ リョウホウ リンショウ ジッシュウ ニ オケル セイトウテキ シュウヘン サンカ ノ ホウホウ ト リンショウ スイロン ノ モホウ ニ カンスル イチ コウサツ

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説明

リハビリテーション病院の総合臨床実習にクリニカル・クラークシップ(以下, CCS)方式を用いた作業療法学生(以下,OTS)の臨床技能習得の過程を報告する.OTS は, CCS の 4 段階の学習プロセスに基づき,スケジュール管理や模擬カルテ記載等を含む臨 床教育者(Clinical educator 以下,CE)の全担当患者の作業療法に参加し,臨床技能の経 験を積んだ.また,臨床推論の理解のために作業療法士の臨床思考過程を説明したツール である生活行為向上マネジメントを用いた.その結果,OTS の CCS 学習プロセスは一部 の検査や IADL 訓練が実施レベルに到達した.これは,CE から臨床推論の説明を受けた 上で見学・模倣・実施を能動的に繰り返したことで,OTS の臨床技能の習得が促進でき たためだと考えられる.また,生活行為向上マネジメントの利用は,問題点の焦点化や予 後予測などの臨床推論を学ぶために有効だと考えられる.

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