総説 嗅球における1僧帽細胞-1糸球体接続ルールを保証する シナプス競合の仕組み

  • 藤本 聡志
    九州大学大学院医学研究院疾患情報研究分野
  • 今井 猛
    九州大学大学院医学研究院疾患情報研究分野

書誌事項

タイトル別名
  • Mechanisms of synaptic competition for establishing the “one mitral cell - one glomerulus” connection rule
  • 嗅球における1僧帽細胞-1糸球体接続ルールを保証するシナプス競合の仕組み
  • キュウキュウ ニ オケル 1ソウボウ サイボウ-1 シキュウタイ セツゾク ルール オ ホショウ スル シナプス キョウゴウ ノ シクミ

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説明

嗅球の僧帽細胞はそれぞれ1 本の主樹状突起を1 つの糸球体へと接続し、1 種類の嗅覚受容体由来の興奮性入力を受け取る。僧帽細胞は、生後直後には複数の主樹状突起を有するが、その後の発達期に樹状突起の刈り込みを行うこ とで単一の主樹状突起を確立する。近年、我々の研究によって、この樹状突起刈り込みが自発神経活動に依存して生じること、この過程には「シナプス競合」が関わっており、入力を受けたシナプスを「局所保護」しつつ、それ以外のシナプスを刈り込む「側方抑制」の仕組みによって単一の樹状突起が確立されることが明らかになった。

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