リコンビナント・トロンボモジュリン療法

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  • Recombinant human soluble thrombomodulin therapy in septic DIC

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説明

<p>近年の医療技術の進歩にも関わらず,敗血症は全世界で年間約5,000万人が発症し,うち1,100万人が死亡すると推定されている.本邦では,敗血症に伴う播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation: DIC)に対し,抗凝固薬である遺伝子組み換え型ヒト可溶性トロンボモジュリン(recombinant human soluble thrombomodulin: rTM)が幅広く用いられている.日本版敗血症診療ガイドライン(J-SSCG)2020においてはrTMを投与することを弱く推奨していたが,現時点でそのエビデンスは十分とはいえず,有用性についての結論が出ていない.また,2019年に多国間第III相試験(SCARLET trial)の結果が公表されたがその研究手法の限界が多く指摘された.本稿では,敗血症性DICに対するrTMの効果や位置付けに関して,J-SSCG2024改訂にあわせた最新の知見を報告する.</p>

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