ヒバリのさえずり飛翔時における旋回飛翔についての基本的情報

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  • Basic information on the Skylark’s circling flight during the display flight

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<p>ヒバリAlauda arvensisは,主に繁殖期に,さえずりながら高く飛翔をするさえずり飛翔を行う.このさえずり飛翔について,到達最高高度や飛翔時間については調べられているが,上昇していく途中に行う輪を描くようにとぶ旋回飛翔については定量的な記録がほとんどない.そこで本研究では,旋回飛行の基本情報を得ることを目的とした.北海道七飯町で60秒以上のディスプレイフライトを125回観測した.その結果,サークリングフライト時間の度数分布は,右裾が長い逆J字型をしており,中央値は3.67回であった.風速が大きくなるにつれて,旋回飛行の頻度は減少した.風速が速い場合,ヒバリは円形に飛行せず,風に向かって飛行する時間が長くなった.旋回飛行の方向は,上から見て時計回りになることが統計的に有意に多く,個体や集団レベルで旋回飛行に左右性がある可能性を示唆している.</p>

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