心理学研究における構造方程式モデリング(SEM)の応用のあり方 双因子モデル,縦断データ解析,有限混合分布

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<p>構造方程式モデリング(SEM)は,心理学で用いられる解析手法の大部分をカバーする包括的な多変量解析の枠組みです。一方で,SEMは最も誤用されやすい解析手法の一つでもあり,権威ある学術誌に掲載された論文にも,しばしばモデル設定や解釈の重大な誤りが見られます。こうした状況を改善するには,ユーザーである心理学研究者自身が,マニュアル的な解析に陥ることなく,SEMの研究応用のあり方を主体的に考え,議論していく必要があると思われます。企画者らはこのような問題意識に基づいて,2014年度の大会から継続的にSEMに関する企画を開催し,初学者向けのテキスト(心理学・社会科学研究のための構造方程式モデリング:Mplusによる実践)も刊行してきました。今回の企画では,このテキストの発展編を執筆している中で見えてきたSEMの研究応用に関する論点を聴衆と共有し,ざっくばらんに議論を深めることを目的とします。具体的には,発展的な因子分析(双因子モデル,ESEM),縦断データ解析(特に因果推論),混合分布モデル(有限混合分布,混合因子分析)という3つの手法について,近年の分析モデルの発展を踏まえて議論します。</p>

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