基質部位・蛍光部位を独立させる新規応答機構に基づく酵素応答性ナノエマルション型オプトードの開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of an Enzyme-responsive Nanoemulsion-type Optode based on a Novel Response Mechanism with Independent Substrate and Fluorescent Sites
  • キシツ ブイ ・ ケイコウ ブイ オ ドクリツ サセル シンキ オウトウ キコウ ニ モトズク コウソ オウトウセイ ナノエマルションガタ オプトード ノ カイハツ

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説明

<p>疎水性薄膜中色素の変色・発光に基づく光検出型化学センサー(オプトード)は,多様なセンシングに適用でき,医療診断や生命科学研究への応用が期待されている.当研究室では,固体色素自身を液状化させた色素液体の開発によって,オプトード中色素の極限濃度化を達成した酵素応答性色素液体ナノエマルション(NE)型オプトードを開発し,高感度な酵素応答を実現した.しかし,酵素応答性色素液体NEでは,一分子中に酵素基質部位と蛍光部位をもつ蛍光基質を用いるため,さらなる高感度化に有効と考えられる基質部位・蛍光部位の比率の検討は原理的に困難であった.そこで本研究では,一般的な蛍光基質を用いずに基質部位と蛍光部位を分子として独立させてNEの油滴中に含ませた全く新しい応答機構の酵素応答性NE型オプトードの提案・実証を行い,基質・蛍光部位の比率の検討から高感度化できることを明らかにした.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 73 (7.8), 351-356, 2024-07-05

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (22)*注記

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