和紅茶 (日本産紅茶) の<i>α</i>-グルコシダーゼ活性阻害効果および食後血糖値上昇抑制効果

書誌事項

タイトル別名
  • Inhibitory Effects of Wa-Kocha (Japanese Black Tea) on <i>α</i>-Glucosidase Activity and Postprandial Blood Glucose Elevation
  • 和紅茶(日本産紅茶)のα-グルコシダーゼ活性阻害効果および食後血糖値上昇抑制効果
  • ワ コウチャ(ニホンサン コウチャ)ノ a-グルコシダーゼ カッセイ ソガイ コウカ オヨビ ショクゴ ケットウチ ジョウショウ ヨクセイ コウカ

この論文をさがす

説明

<p> 和紅茶の抗糖尿病効果を検討する目的で, in vitroにおける和紅茶のα-グルコシダーゼ阻害効果の比較および健常女性に対する和紅茶の食後血糖上昇抑制効果の検討を行った. その結果, 和紅茶19品のうち15品がα-グルコシダーゼ活性阻害率50%以上を示し, 和紅茶のα-グルコシダーゼ活性阻害率と総ポリフェノール含有量との間に有意な正の相関関係が認められた. また, 和紅茶を栽培する環境の日照時間が長いほどα-グルコシダーゼ活性阻害作用が高くなる可能性が示唆された. 健常女性29名の食後の血糖値の推移において, 和紅茶摂取時と水摂取時との間に有意差は認められなかったが, 血糖値が上がりやすい被験者15名では, 血糖値上昇のピークを示した食後30分において, 和紅茶摂取時の血糖値が水摂取時に比べて有意に低値を示した. 以上の結果より, 和紅茶のα-グルコシダーゼ活性阻害作用が認められ, 血糖値が上がりやすい方に対して和紅茶と食事と一緒に飲用することで食後の血糖値の上昇を抑制することが示された.</p>

収録刊行物

  • 日本家政学会誌

    日本家政学会誌 75 (8), 394-402, 2024

    一般社団法人 日本家政学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ