不溶化処理後のカルシウム系・マグネシウム系資材の固相観察および元素マッピング分析による溶解度制限固相の評価

  • 橋本 綾佳
    岩田地崎建設(株)・環境ソリューション部 北海道大学大学院工学院・環境循環システム専攻
  • 山崎 秀策
    国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所
  • 中嶋 啓太
    北海道大学大学院工学院・環境循環システム専攻 (独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構
  • 田村 俊孝
    吉澤石灰工業(株)・技術開発部
  • 尾花 誠一
    宇部マテリアルズ(株)・カルシア関連事業部
  • 五十嵐 敏文
    北海道大学大学院工学研究院・環境循環システム部門
  • 有馬 孝彦
    北海道大学大学院工学研究院・環境循環システム部門

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of formation of solubility-limited solid phase of calcium- and magnesium-bearing immobilizers by microscopic observation and element mapping analysis.

説明

<p>自然由来重金属等含有掘削土の不溶化工法に用いられる人工資材の性能評価のためには,人工資材の主成分鉱物相の溶解度を評価することが重要である。先行研究では,溶液組成から計算した各鉱物の飽和指数(SI)から溶解度制限固相を推察したが,本研究では電子顕微鏡(EPMA)による観察および元素マッピング分析によって溶解度制限固相を確認できるかどうかを検討した。その結果,マグネシウム(Mg)系資材では,periclase(MgO)を核として,外縁部に水和した brucite(Mg(OH)2)が形成され,この brucite が Mg の溶解度制限固相であると示唆された。MgO が共存するカルシウム(Ca)系資材では,Mg が calcite(CaCO3)全体に分布し,溶解した際はdolomite(CaMg(CO3)2)に類似した挙動を示し,Ca の溶解度を制限したことがわかった。</p>

収録刊行物

参考文献 (38)*注記

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