RECELL<sup>®</sup>を用いた広範囲熱傷の治療経験

書誌事項

タイトル別名
  • Successful Treatment of Major Burn Injuries Using Autologous Skin Cell Suspension(RECELL<sup>®</sup>)and 1 : 6 Meshed Skin Grafts: A Case Series
  • -6倍網状植皮との併用で生着率を上げるための工夫-

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説明

<p> RECELL® (コスモテック, 日本/AVITA Medical, USA) は表皮~真皮に含まれる非培養性の自家細胞を含む細胞スプレーキットであり, 2022年から臨床使用が可能となった. 従来の標準的な植皮術にくらべてより少ない採皮面積で同等の治療効果を得られる点, 自家培養表皮にくらべ待機時間がない点などにより, 熱傷の新たな治療として注目されつつある. 使用方法としてはRECELL®単独で使用する方法と自家植皮と併用する方法の2つがある.今回われわれは, RECELL®と6倍網状植皮を併用し治療した広範囲熱傷を2例経験した. 文献的に併用する自家皮膚の網状倍率に関しては詳細な報告はないが, 6倍網状植皮で良好な結果を得た. 症例1では背部の一部で過度な湿潤環境に起因する生着率の低下が観察された. それを改善するため症例2では, ドライサイドでの滲出液の管理, 網状植皮の固定の強化によるずれの予防などの工夫を行い十分な生着率が得られた. </p>

収録刊行物

  • 熱傷

    熱傷 50 (3), 127-133, 2024-09-15

    一般社団法人 日本熱傷学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390583004894908416
  • DOI
    10.34366/jburn.50.3_127
  • ISSN
    24351571
    0285113X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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