書誌事項
- タイトル別名
-
- Nursing on Air Crash of Japan Air Lines Flight 123: Focusing on Autopsy, Treatment and Identification of the Dead Bodies
説明
<p>目的:日本航空123便墜落事故で行われた看護を,遺体の検案,処置,身元確認に焦点を当てて,明らかにすることである.</p><p>方法:歴史研究.この事故において遺体の検案,処置,身元確認,遺族へのケアに携わった関係機関の報告書,関係者の文献,遺族の手記を対象とした.</p><p>結果:検案には県,医師会,日本赤十字社の看護職が活動した.看護職は遺体を探す遺族を支援し,損傷した遺体を綿花や新聞紙,段ボールを用いて整復した.身元が確認された遺体に家族が用意した着物を着せ,品物を棺に納めた.活動に参加した看護婦のなかには,数か月,数年経っても,その時の光景や感情がフラッシュバックし,食欲不振や不眠などの症状を呈する人がいた.</p><p>結論:看護職は損傷の激しい遺体の処置を通じて,死者の尊厳を守り,遺族の支援を行った.整体は,過酷な状況で死別を経験する人々を支援するため,看護の基本に基づき創発された実践の一つであった.</p>
収録刊行物
-
- 日本看護科学会誌
-
日本看護科学会誌 44 (0), 141-152, 2024
公益社団法人 日本看護科学学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390583104211423488
-
- ISSN
- 21858888
- 02875330
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可