当院における血行再建困難な包括的高度慢性下肢虚血例に対するPercutaneous Deep Venous Arterialization(pDVA)の手技と成績
書誌事項
- タイトル別名
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- Technique and Outcomes of Percutaneous Deep Venous Arterialization(pDVA)for Severe Chronic Limb-threatening Ischemia(CLTI)with Difficult Revascularization at Our Hospita
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説明
<p> われわれは, 足関節以下の重篤な病変を持つ包括的高度慢性下肢虚血 (CLTI) 例に対し, 日本では未承認のLimFlowシステムに代わって, 標準的なバルーン血管拡張術によるpDVAを実施している. これまでに36例42肢の治療を行い, その手技と成績を報告する. 本法の手技は, 閉塞した脛骨動脈 (通常は後脛骨動脈) を足関節部までバルーン拡張し, 次に足関節部で後脛骨動静脈瘻 (AVF) を作成し, 足底静脈へワイヤーを通過させ, バルーン拡張により足部静脈へ動脈血を灌流させる. AVFはvenous arterialization simplified techniqueを用いて実施した. 対象は, 94.4%が透析例で, 全例足部に傷を有しRutherford分類6が57.1%であった. 手技成功は100%であり, 重篤な合併症はなかった. bail outステントを要した2肢を除き, すべてバルーン拡張のみで手技を完遂した. 術後1年時点での累積大切断回避生存率は47.0%と不良であったが, 大切断は4肢と少なく, 術後1年時点で創傷治癒率は56.0%と妥当な成績であった. バルーン形成術のみを用いた本法は, pDVAの有効な選択肢の一つであると考える. </p>
収録刊行物
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- 日本フットケア・足病医学会誌
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日本フットケア・足病医学会誌 5 (3), 152-158, 2024-09-30
一般社団法人 日本フットケア・足病医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390583159491101184
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- ISSN
- 24354783
- 24354775
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可