血友病に対する新たな治療戦略

書誌事項

タイトル別名
  • Advances in hemophilia treatment
  • ケツユウビョウ ニ タイスル アラタ ナ チリョウ センリャク
公開日
2024
資源種別
journal article
DOI
  • 10.11406/rinketsu.65.1087
公開者
一般社団法人 日本血液学会

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説明

<p>血友病医療において,血液凝固第VIII(IX)因子製剤の補充療法の進歩は,血友病性関節症発症を抑制させ,血友病患者のQOL向上に大きく貢献させた。しかし,製剤の頻回の静脈投与とblood access,同種抗体(インヒビター)出現は重要な課題であった。これらの克服を目指し,本邦もインヒビター発生要因に関する多施設共同研究などの臨床研究も実施されてきた。製剤開発では,半減期延長型製剤や非凝固因子治療薬が相次いで登場してきた。特に,抗第IX因子/第X因子バイスペシフィック抗体は皮下投与で長い半減期を有し,血友病A患者に出血抑制効果を示す。‘Rebalance coagulation’機序の抗アンチトロンビン製剤と抗TFPI抗体製剤も開発された。また,ベクター改良やコドン最適化により止血治療域までの蛋白発現が可能となった遺伝子治療は欧米では成人に対して承認されている。血友病医療の最近の著しい発展は,長年の課題を克服させ,さらなるQOL向上が期待される。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 65 (9), 1087-1093, 2024

    一般社団法人 日本血液学会

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