尿禁制手術-中部尿道スリング手術

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説明

<p>骨盤臓器脱(POP)に腹圧性尿失禁(SUI)の合併頻度は高く、尿禁制手術が必要となることが多い。SUIに対する手術としては人工材料を用いた中部尿道スリング手術(MUS)が第一選択で、恥骨後式のTVTと、閉鎖孔利用のTOTの2種類がある。ビデオではTVT/TOT手術に必要な3つのtipsを提示した。①テープの挿入される中部尿道の準備;十分な水性剥離を置き、中部尿道に必要最小限のテープのベッドを作る。②ニードル穿刺;TVTではニードル先端は恥骨下縁を狙い、尿生殖隔膜を貫いたらすぐに恥骨後面へ針先を誘導。TOTでは閉鎖孔穿通時の2回の抵抗と、針先を迎えに行く指の動き。③テープ張力の設定;尿道ブジーによる尿道引き下げ操作(UPDP)が必須で、張力設定は術中咳テストが基本。ただしバブコック法やHegar 8/4法などで標準化するのも有用である。術後の尿失禁残存や尿排出障害の対処法についても述べた。</p>

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