日本語学習における書字情報と音声・音韻習得の関連性

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タイトル別名
  • A Study of the Relationship between Orthographic Information and Phonological Acquisition in Learners of Japanese
  • ニホンゴ ガクシュウ ニオケル ショジ ジョウホウ ト オンセイ オンイン シュウトク ノ カンレンセイ

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説明

本研究は単語のひらがな表記が、視覚情報として初級日本語学習における音声・音韻習得(聴取と発音)を促すか検証する。長音や拗音のような習得困難とされる音を含む語(「りょこう」「しゅくだい」など)を分析対象語とし、プリテスト→トレーニング→ポストテストの手順でデータ収集を行った。週 3 回、3 週間のトレーニングとして、単語の発話音声と同時に対応するひらがなを視覚情報として示すことにより、拍の数を意識しながら長音と短音のミニマルペアを聞き分ける練習をした。同時にこの視覚情報無しで音声のみのトレーニングを受けるグループも作り、テストの成績を比較した。結果は、視覚情報を与えられたグループの方が聞き取り・発音の成績向上が見られた。日本語の拍の等時性を示すひらがなという視覚情報は、学習者に音声・音韻習得を促す有益なインプットである事を示唆する結果となった。

収録刊行物

  • 研究論集

    研究論集 120 125-136, 2024-09

    関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部

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