2D/3D周囲力学場設計による幹細胞機能強化と組織構築

説明

<p>幹細胞の周囲力学場の感受とメカノトランスダクション応答は、運動特性や分化特性、さまざまな生理活性分子の分泌特性の調節に深く関わるため、幹細胞を組織工学応用する際にはその培養環境力学場の系統的設計技術の拡充は本質的課題の一つである。我々はこれまでに間葉系幹細胞やiPS細胞に対して、これらの機能を強化もしくは最適制御する培養力学場の粘弾性の空間分布設計に取り組んできた。前者MSCに対しては、再生医療細胞医薬品としての応用に必須となる未分化保持および治療有効性因子の分泌性能の強化を可能とする環境力学場の設計原理の開拓を進め、治療有効性増強した幹細胞の識別を可能とする簡便な評価指標を開発した。後者iPS細胞に関しては、オルガノイドの再現性高く効率的な誘導を可能とする粘弾性マトリックスの設計指針を見出し、マトリゲル代替材料のプロトタイプを開発した。本発表では、これらの成果について紹介し、再生医療・組織構築に資する幹細胞操作マトリックスの設計例について議論する。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual62 (Abstract), 97_1-97_1, 2024

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390583424885039488
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual62.97_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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