多施設電子カルテデータベースを用いた肺がん患者における薬物治療効果の評価:非構造化データの自然言語処理
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- 荒木 賢二
- 宮崎大学医学部附属病院 患者支援センター
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- 松元 信弘
- 宮崎大学医学部内科学講座 呼吸器・膠原病・感染症・脳神経内科学分野
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- 東郷 香苗
- ファイザー株式会社 ヘルスアンドバリュー統括部
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- 米本 直裕
- ファイザー株式会社 ヘルスアンドバリュー統括部
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- 大木 恵美子
- ファイザー株式会社 オンコロジー部門 メディカル・アフェアーズ部
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- 徐 凌華
- ファイザー株式会社 ヘルスアンドバリュー統括部
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- 長谷川 義行
- 株式会社NTTデータ 製造ITイノベーション事業本部
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- 井上 裕文
- 株式会社NTTデータ 製造ITイノベーション事業本部
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- 竹本 涼太
- 株式会社NTTデータ 製造ITイノベーション事業本部
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- 宮崎 泰可
- 宮崎大学医学部内科学講座 呼吸器・膠原病・感染症・脳神経内科学分野
書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluating Treatment Response in Patients with Lung Cancer using Electronic Health Records of Multiple Hospitals by Natural Language Processing of Unstructured Data
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説明
<p> 多施設の電子カルテなどの電子健康記録(EHR)データベースを用いて,肺がん患者の薬物治療効果を非構造化データより自然言語処理で抽出する方法を検討した.具体的には,宮崎大学の電子カルテデータベースならびにライフデータイニシアティブのEHRデータベースを用いて,薬物治療を受けた肺がん患者を対象とした後ろ向き研究を行った.まず,宮崎大学のデータにおいて,評価者が抽出した薬物治療効果(奏効,安定,進行)の判定に関わる文章から自然言語処理によりキーワードを特定した.臨床上重要なキーワードは,奏効では「縮小」,「効果」,「著変」,「改善」などで,「縮小」は感度,特異度ともに高かった.これらのキーワードはEHRデータベースで体系的に評価した場合でも認められた.この結果から,多施設の大規模EHRカルテデータベースの非構造化データを用いて,肺がん患者の薬物治療効果を抽出できる可能性が示された.</p>
収録刊行物
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- 医療情報学
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医療情報学 43 (4), 137-147, 2023-10-11
一般社団法人 日本医療情報学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390583480190255744
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- ISSN
- 21888469
- 02898055
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可