書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Suspected Ruptured Left Gastric Artery Aneurysm due to Segmental Arterial Mediolysis
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説明
<p>症例は79歳,男性.脳出血後遺症による痙攣のため当院脳神経外科に入院中,ヘモグロビン値8.2 g/dLと貧血の進行を認めた.腹部症状の訴えは乏しかったが,腹部造影CT検査にて,胃の小彎領域に多発する紡錘形の動脈瘤と腹腔内血腫を認めた.明らかなextravasionは認めなかったが,経時的に血腫の増大を認めたため,左胃動脈瘤破裂による腹腔内出血と判断した.動脈瘤は末梢領域で多発していたため,血管内治療は困難と判断し緊急開腹手術を実施した.胃の小彎側脂肪組織内に動脈瘤の多発を認め,一塊に切除した.最終的に術後病理診断にてSegmental arterial mediolysis(SAM)による左胃動脈瘤と診断した.貧血を認めた際には,腹部症状に乏しい場合でもSAMによる腹腔内出血の可能性を念頭に置いていくことが重要と考えられた.</p>
収録刊行物
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- 日本外科系連合学会誌
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日本外科系連合学会誌 48 (5), 528-535, 2023
日本外科系連合学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390583491232429568
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- ISSN
- 18829112
- 03857883
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可