深ぼれ跡地への埋め戻し材として有効利用された浚渫土砂中の有機炭素の残存率

  • 内藤 了二
    国土交通省 国土技術政策総合研究所 海洋環境・危機管理研究室
  • 小川 竜平
    いであ株式会社 名古屋支店
  • 井上 徹教
    (国研) 港湾空港技術研究所 海洋環境制御システム研究領域 島根大学 エスチュアリー研究センター
  • 管原 庄吾
    島根大学大学院 自然科学研究科
  • 秋山 吉寛
    国土交通省 国土技術政策総合研究所 海洋環境・危機管理研究室
  • 久米 智久
    いであ株式会社 環境測定事業部
  • 岡田 知也
    国土交通省 国土技術政策総合研究所 海洋環境・危機管理研究室

書誌事項

タイトル別名
  • RATE OF SEQUESTRATION OF ORGANIC CARBON IN DREDGED SEDIMEMTS USED AS BACKFILL FOR A DEPRESSION-TYPE, SUBAQUEOUS BORROW PIT

説明

<p> 航路整備に伴って発生する浚渫土砂は,造成干潟の基盤材や深ぼれ跡地への埋め戻し材として利用することで浚渫土砂中の有機炭素を効果的に貯留できることが期待されている.浚渫土砂で埋め戻された深ぼれ跡地において,2地点で鉛直試料をVCS法により採取した.鉛直試料の土質性状(含水比,粒度組成等),有機物量(TOC,IL等),メタン,硫化水素等を分析した.分析結果から,深ぼれ跡地への埋め戻し材に利用された浚渫土砂中の有機炭素の残存率は96.9%と83.3%であった.施工条件によっては,浚渫土砂を造成干潟の基盤材として活用するより,深ぼれ跡地の埋め戻し材として活用した方が有機炭素の残存率が高い可能性が示された.浚渫土砂層の炭素貯留量に対するメタン生成量は極微量であることが判明した.</p>

収録刊行物

参考文献 (10)*注記

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