校内研究に「個別最適な教師の学び」を導入、運営するあり方

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  • コウ ナイ ケンキュウ ニ 「 コベツ サイテキ ナ キョウシ ノ マナビ 」 オ ドウニュウ 、 ウンエイ スル アリカタ

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本稿は、経済学者である岩井克人の著書、『貨幣論』(筑摩書房、1993)をたよりに、園通貨を使っている保育実践を解釈するという試みである。ミクロな視点では、園通貨を持っていることが他者とのつながりをもたらし、A幼稚園という集団が貨幣共同体的なあり方となり、それが個人間での親しさや大人との利害関係とは異なる関係を子どもたち同士の間に生み出すことなど、さまざまな影響を与えることを考察できた。また、貨幣共同体的な集団では、ユートピア的な環境を自分たちで維持していこうという状況が生まれ、結果的に子どもたちに利他的な視点を持つきっかけをもたらし、自分たちで自分たちの生活をつくっていくという力を養うことにつながる可能性が示唆された。マクロな視点では、子どもたちの言動に関して、これまで以上に深い考察が可能になるなど、経済的観点から教育実践を捉えるとことの可能性について示唆が得られた。

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