複数の家族員介護の実態に関する文献レビュー

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タイトル別名
  • A Literature Review of Multiple Caregiving by Family Caregivers
  • フクスウ ノ カゾクインカイゴ ノ ジッタイ ニ カンスル ブンケン レビュー

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説明

<p>目的:複数の家族員を介護する介護者の文献をレビューし,現在までの研究知見と今後の課題を明らかにする.</p><p>方法:医学中央雑誌・PubMed・CINAHL・MEDLINEを使用し,2020年12月までの文献を検索した.キーワードは多重介護  OR   二重介護   OR  複数介護  OR  複合介護  OR  ダブルケア,英語では“multiple”,“compound”,“collective”の各キーワードに“caregivers”および“caregiving roles”を掛け合わせた.ヒットした文献を介護対象で分類し,内容を精査した.</p><p>結果:複数の家族員の介護は,複数の高齢者を介護する「多重介護」と育児(子の世話)と親の介護をする「ダブルケア」に大別された.多重介護に関する国内文献は存在せず,国外文献では介護と他の生活活動との葛藤による心身の負担が指摘されていたが,介護者や介護の詳細に関する記述は見られなかった.</p><p>結論:多重介護は単一の介護より負担が大きいと考えられるが,その実態は不明である.多重介護の問題の明確化と支援体制の構築のためにさらなる研究が望まれる.</p>

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